遊牧民の生活に見る、経済に依存しない生き方。

遊牧民の生活に見る、経済に依存しない生き方。

先日、筆者のお気に入りの番組である

「クレイジージャーニー」を見ていたところ、

アルジェリアの遊牧民「トゥアレグ族」の生活が取り上げられていました。

 

少数民族を愛するヨシダナギさんが、

トゥアレグ族に会いに行き、その生活や文化を学びながら、

最後はいつものように美しい写真を撮るという様子が映されていました。

 

それを見て、

いままであまり筆者がスポットライトを当てていなかった

「遊牧民の生活」に甚く興味を惹かれるとともに、

その生活が、持続可能な社会を作り出す1つの答えではないかと思ったので、

今回はそのことについてシェアしたいと思います。

 

遊牧民とは? 

遊牧民とは、一箇所に定住することなく、

居住する場所を1年間を通じて何度か移動しながら、

主に牧畜を行って生活する民族のこと。

多くの場合、

1家族ないし数家族からなる小規模な拡大家族単位で家畜の群れを率い、

家畜が牧草地の草を食べ尽くさないように、

その回復を待ちながら、定期的に別の場所へと移動を行う。

参照:Wikipedia

 

トゥアレグ族の生活

遊牧民は、地域や民族によって、

家畜の種類が違ったり、家の様式が異なったりと、それぞれの特色があります。

 

番組の中では、

トゥアレグ族は、ヤギラクダを家畜として率いていました。

生活スタイルは、

ある一定の場所に数年留まり、そこを拠点として、

男性が家畜を引き連れて草が生えている場所を数週間の間巡るというもの。

彼らの家は、木の支柱を6本ほど立て、その上にシートをかぶせるといった

非常に簡易なテント式のものでした。

 

食べ物は、小麦粉を練って作られる「ジャリパン」

小麦粉を粒状にして作られる「クスクス」がメインでした。

そのほかには、ヤギから絞られる「乳」を飲んだり、

何かお祝い事のときには「ヤギ肉」が振る舞われていました。

 

話は逸れますが、

トゥアレグ族はイスラム教徒なのですが、

女性ではなく男性がターバンで顔や身体を隠し、

権力も女性のほうが強いという不思議な文化を持っていました。

 

トゥアレグ族の生活を見て思ったこと

トゥアレグ族の生活を見て、思うことが3つありました。

 

1. 経済に全く依存していない

番組内で何かを売買する場面はなかったのですが、

おそらく彼らの生活にお金は必要ないのだろうと思いました。

なぜなら、彼らの日常生活において、

お金が必要になるであろう場面はほとんどないのです。

 

お金が必要になると考えられるものはたった2つだけです。

1つは、彼らの主食となる小麦

彼ら遊牧民は農耕をしないので、小麦を生産することはできません。

もう1つは、テントの素材や食器・衣服など

これも同様に自身の手で作り出すことは困難です。

 

しかし、これらのことは全く問題にならないでしょう。

なぜなら、物々交換で丸く収まるからです。

彼らは、穀物や木材、鉄器などを生み出すことはできません。

しかし、彼らには家畜から得られる食肉や素材、製品があります。

それらの価値は、穀物や木材よりは遥かに高いでしょう。

したがって、彼らが作れないものを手に入れることは、

彼らにとって難しいことではないのです。

 

ここに、経済に全く依存しない社会が成り立っています。

 

2. 完全な循環型社会

彼らの生活は、無駄を生み出すことがない、

完全な循環型社会になっています。

 

彼らの生活は家畜の飼育を中心に上手くまわっています。

家畜を飼育することで、

穀物や食肉などの食料や生活に必要なものが手に入る。

それによって、生命活動を維持することができる。

それによって、家畜を飼育することができ、

また、数が減らないように繁殖させることもできる。

このサイクルが繰り返されます。

 

シンプルですが、それゆえ非常に強固です。

なので、このサイクルが崩れることはおそらくないでしょう。

 

3. 環境に優しい

彼らの生活は、大量の二酸化炭素を排出したり、

森林を伐採したりするようなことはありません。

循環型社会なので、環境にかかる負担も極めて少ないです。

 

また、草や水などの資源が無くなってしまうと、最も困るのは彼らです。

なので、彼らは無くならないよう適切に必要な分だけ消費します。

消費した後、彼らは草が十分に伸びるまで、水が十分に溜まるまで待ちます。

そして、十分に潤ったときにまた適切に消費するのです。

 

まとめ

いままであまり興味を抱いていなかった「遊牧民の生活」

しかしそこには、

筆者の村づくりの、そして、

これからの人類の生き方のヒントがありました。

彼らの生活が、最も優れていて絶対的に正しいというわけではありませんが、

理想的なものの1つであることは間違いないでしょう。

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