留学やワーキングホリデーの渡航先として人気の「カナダ」。
ご存知の方もいると思いますが、
カナダには、「チップ文化」があります。
なので、カナダに滞在するとなると、
チップを払わなければならない場面に必ず遭遇します。
日本では馴染みのない文化であるため、
どこで、どれくらい、どのように払えば良いのか、最初はまったく分からないでしょう。
そこで今回は、それらのチップの疑問について解説したいと思います。
そもそもチップとは?
日本には馴染みのない文化である「チップ」。
そもそもどういったものなのでしょうか?
チップとは、規定料金とは別に、
サービスを受けたことに対して心づけとして相手に渡す現金を指す。
出典:Wikipedia
つまり、してくれたサービスに対して支払うお金です。
しかし、この「サービス」の線引きが非常に難しいのです。
チップを払うべき場所
チップはサービスに対して払うものなので、
「何かサービスを受けたら、どこであろうと払わないといけないんだ!」
と考えてしまうかもしれません。
しかし、そういうわけではないのです。
例えば、
携帯電話を契約したとき、サービスを受けているので、
チップを払わなければならないように感じますが、払う必要はないのです。
では、一体どこで払う必要があるのでしょうか?
それは以下のようなときです。
・レストランで飲食をしたとき
・ホテルに宿泊したとき(ベッドメイキング・ルームサービス・ポーター)
・美容院に行ったとき
・ツアーに参加したとき(ツアーガイド・ドライバー)
・タクシーに乗ったとき
これらのことをしたときには、必ずチップを払うようにしましょう!
また、どこなら払う必要がないのでしょうか?
それは以下のようなときです。
・携帯電話を契約したとき
・スーパーで買い物をしたとき
・銀行口座を開設したとき
・ファーストフードやフードコードで飲食をしたとき
・窓口でチケットなどを買ったとき
払うべきチップの金額
払うべきチップの金額は、場所によって多少異なります。
レストラン・美容院の場合
金額の15〜20%が相場です。
例えば、レストランで$100の飲食をしたのであれば、
チップとして支払うべき金額は、$15〜20になります。
タクシーの場合
メーター料金の10〜15%が相場になります。
移動距離が非常に短い場合には、$1〜3を渡すのが一般的です。
大きな荷物がある場合には、プラスで$1〜2を渡したほうが良いでしょう。
ホテルの場合
荷物を運んでくれるポーターには、荷物につき$1〜3、
部屋を清掃してくれるハウスキーパーには、ベッドにつき$1〜2、
ルームサービスには15〜20%が相場になります。
チップの払い方
レストランの場合
レストランでは、お会計のときにテーブルまでチェックを持ってきてくれるので、
そのタイミングでチップを払います。
現金で払う場合には、飲食代にチップを加えて渡します。
飲食代$30+チップ$6で合計金額が$36にもかかわらず、
$50しか持っていないような状況のときは、
お釣りが欲しいことを躊躇わず伝えましょう。
こちらから伝えなくても、
ほとんどの場合、「お釣りは要りますか?」と訊いてきてくれるので、
「$◯ください」と伝えましょう。
デビット・クレジットカードで払う場合は、
カード払い用のデジタル端末を入力する際に、チップも合わせて払います。
ほとんどの端末では、飲食代を確認したあと、
「チップとしていくら払いますか?」と表示されます。
そこで、直接チップの金額を入力して払うか、
パーセンテージで払うか選ぶことができます。
レストランによっては、あらかじめチップを含めた金額を請求するところもあります。
含まれているかどうかは、チェックを見れば分かります。
「Service Charge」「Gratuity Included」などの表記があれば含まれています。
含まれている場合は、追加で払う必要はありません。
ホテルの場合
ポーターには、荷物を部屋まで運んでもらったあとに渡しましょう。
ハウスキーパーには、
枕元やサイドテーブルなどの分かりやすいところに置いておきましょう。
ルームサービスには、サービスをしてくれたときに渡しましょう。
まとめ
日本人はチップ文化に慣れていないため、
初めはどうしたら良いのか戸惑うかもしれません。
また、チップだけでもかなりの出費になります。
「払い方が分からないから」
「お金がもったいないから」
といって、チップを払わないということは絶対にやめましょう。
「郷に入っては郷に従え」です。
私たち日本人にはチップの重要性があまり分からないかもしれませんが、
チップ文化を有している国の人たちにとって、
チップは生活を支える大事な収入なのです。
彼らにとって、チップを払う・払われることは当然です。
なので、もし払ってもらえなかったら本当に不愉快な気持ちになるでしょう。
筆者が実際にカナダで働いていて、
チップをもらえなかったらそのように感じるくらいですから。
「アジア人はチップを払わない」という話をよく聞きます。
それはやはり、文化として親しんでいないということが大きな要因だと思います。
しかし、「日本人はチップを払わない」とは思われたくないですよね。
そのためにも、カナダやチップ文化を持つ国に行った際は、
「マナー」として必ずチップを払うようにしましょう!