近年、マリファナの使用を合法化する州や国が増えてきました。
マリファナについては賛否両論がありますが、
合法化されるということは、メリットも少なからずあるということでしょう。
日本では厳しく取り締まられているため、
マリファナは疑いの余地なく悪いものとして見られています。
しかし、実際どうなのでしょうか?
マリファナの摂取が、身体や精神に対して一体どういった影響を及ぼすのでしょうか?
身体的効果
マリファナを煙で摂取する場合、タバコと同様で、
呼吸器系の問題を引き起こします。
咳が増加したり、痰の生成が促進されたりなどです。
ひどい場合には、気管支炎や肺感染症を引き起こします。
一方で、マリファナの喫煙と肺がんのリスクの関係については確認されていません。
また、マリファナを摂取していた人はそうでない人より、
脳卒中のリスクが26%、心疾患のリスクが10%も高まることが分かっています。
さらには、男性の精子の生成を低下させたり、
女性の生理周期を阻害するなどの効果も明らかになっています。
マリファナは依存性が低いと言われている一方、
常用者のおよそ30%の人が依存症だと報告されています。
禁煙しようとすると、興奮、怒り、不眠、食欲や不安の減退などを経験するそうです。
また、マリファナへの依存度には、遺伝も大きく関わることが確認されています。
精神的効果
マリファナの摂取量、質、摂取方法にもよりますが、
マリファナは、脳内の細胞を刺激しドーパミンを放出させることによって、
幸福感や高揚感を与えてくれます。
また、リラクゼーション効果が得られるという報告もされています。
さらに、知覚機能が高められ、色がより鮮やかに見えたり、
音がより大きく聞こえたりするような現象を経験する人もいます。
しかし、副作用として、
パニックや恐怖感、幻覚やパフォーマンスの低下などの症状が見られます。
また、マリファナの効果が切れ始めると、
絶望感や極度の疲労感を感じることもあります。
マリファナは、心地よい感覚を生じさせる一方で、
一部の人に対しては、興奮や不安、怒りを高めたり、
不眠を引き起こす可能性もあります。
マリファナの有意義性
上記のように、マリファナは身体的・精神的に様々な影響をもたらします。
メリットもあれば、デメリットもあります。
マリファナは医療用としての側面もあります。
Wikipediaによると、
大麻には鎮痛作用、沈静作用、催眠作用、食欲増進作用、抗癌作用、
眼圧の緩和、嘔吐の抑制などがあり、
アメリカ合衆国では慢性痛患者の8.9%が自己治療で大麻を使用している。
また、モルヒネなどのオピオイド系鎮痛薬やイブプロフェンのような
非ステロイド系抗炎症剤に十分な効果が見られない疼痛に対して
大麻が有効であるとする論文がある。
ほかに、神経保護作用や、
脳細胞の新生を促す作用が存在する可能性が示唆されている。
大麻はHIV、アルツハイマー、うつ病、強迫性障害、不眠症、てんかん、
気管支喘息、帯状疱疹、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、
クローン病、パーキンソン病など、
約250種類の疾患に効果があるとする論文がある。
非常に幅広い疾病に対して効果が認められています。
果たしてマリファナは良いものなのでしょうか?
それとも悪いものなのでしょうか?
これらのことを理解して、
マリファナに対しての正しい認識を持つことが重要だと思います。
今後、日本や世界各地でどのような流れになっていくのか、
非常に興味深いところです。
参照:Marijuana: Effects of Weed on Brain and Body