どーも。
自称・世界一の岡山愛を持つ男 Moony です。
やってきました!
みんな大好き「岡山弁講座」の時間です!
第3回目の今回は、日常で頻繁に使われる「岡山弁の呪文な一言」を中心に解説していきます!
岡山弁の動詞の同時進行
岡山弁の動詞の現在進行形はとてもユニークな言い方でしたが、
「〜しながら」という動詞の同時進行も非常に特徴的です。
しぃしぃ:しながら
みぃみぃ:見ながら
いぃいぃ:言いながら
たべぇたべぇ:食べながら
ルールが掴めたでしょうか?
そうです。
ひたすら伸ばすんです。
とても不思議な響きですよね。

じゃけどぼっけぇ言いやしぃ(=言いやすい)!
これらの言葉を使って例文を作ってみました。
歯磨きしぃしぃ喋るな! → 歯磨きしながら喋るな!
テレビみぃみぃ本読みょうる → テレビを見ながら本を読んでいる
ものをいぃいぃ食べるな! → ものを言いながら食べるな!
メシをたべぇたべぇゲームしょんじゃ → ご飯を食べながらゲームをしているんだ
叱責するときに使われることが多いです。
「あるきぃあるきぃ(=歩きながら)」「いれぇいれぇ(=入れながら)」など、
すべての動詞で同時進行の言い方をすることができますが、
日常会話では上に挙げた4つくらいしか聞かないような気がします。
岡山弁の意味が多すぎる言葉
えれぇ
この言葉には、なんと4つも意味があります!
そのため、非常にややこしいです。
どういう意味なのかはそのときの文脈で判断するしか方法がありません。
日常会話でしょっちゅう出てくる言葉なので、ぜひすべての意味を覚えましょう!
意味① 偉い
岡山弁はとりあえずなんでも伸ばします。
この意味は、単純に原型の「偉い」が伸ばされたものになります。
意味② 疲れた・しんどい
岡山弁では、「疲れた」「しんどい」を「えらい」と言います。
「えらい」が原型で、それが伸ばされることによって「えれぇ」になっています。
この「えれぇ」は本当によく使われます。
意味③ 非常に・とても・すごい
標準語の「非常に・とても」を意味する「えらい」が伸ばされたものです。
この「えれぇ」もよく使われます。
意味④ エロい
「エロい」が岡山弁に活用されると「えれぇ」になります。
「えらい」も「えれぇ」、「エロい」も「えれぇ」。
謎です。

岡山弁の「とりあえず伸ばしとけ精神」、マジハンパねぇ。
えれぇ例文
えれぇえれぇ人がえれぇえれぇことしてえれぇえれぇよーた。
「えれぇ」には4つの意味があるので、この例文の解釈にはいくつかあります。
・とても偉い人が、とんでもなく大変なことをしてめちゃくちゃしんどかったって言っていた。
・かなりエロい人が、ハンパなくエロいことをしてめちゃくちゃすごかったって言っていた。

「えれぇ」の解釈は適切に!
呪文な一言
理解するのが非常に難しい「岡山弁」。
その難しさは、もはや「呪文レベル」と言っても良いかもしれません。
そんな呪文の中から、日常で頻繁に使われる一言をいくつかご紹介したいと思います。
でぇでぇ・でぇなぁ:誰だ
電話やインターホンが鳴ると、必ず使われる一言。
「でぇなんでぇ」と言うと、呆れた感じを出すことができます。
こけぇけぇ:ここへ来い
「こけぇ」が「ここへ」、「けぇ」が「来い」です。
それぞれの単語だけで使われることもしばしばあります。

ニワトリかよ………。
どぉでぇ・どねぇなぁ・どげんなぁ:どうだ
「どぉでぇ」はまだ分かるんですが、
「どねぇなぁ・どげんなぁ」は、一体何が変形してこうなったのか。
別に言いやすくなっているわけでもないので、もうふつうに「どうだ」で良いような気がします。
へぇで:それで
相手の話を促すときによく使われます。

昨日な、街でかわえぇ子見つけたけぇ声掛けよう思ぉたんじゃ。

おぉ、へぇで?

近づいてよう見たらニューハーフじゃった。
おえんで:ダメだよ
「おえん(=ダメ)」は岡山弁の中で超鉄板の言葉です。
使わない日はマジでありません。
・おえんわ(=ダメだわ)
・おえんが(=ダメじゃないか)
・おえなぁ(=ダメだって)
・せにゃおえん(=しなければならない)
・おえりゃーせん(=どうにもこうにもダメだ)
と、非常に豊富なレパートリーがあります。
まとめ
今回は、日常で頻繁に使われる「岡山弁の呪文な一言」を中心に解説しました。
パッと聞いて分かるものはあったでしょうか?
今回ご紹介した呪文を身に付けることで、
ネイティブ岡山弁(なにそれ)にさらに近づくことができるので、
ぜひ日常生活の中で使い倒してみてください!