広島県の瀬戸内海に浮かぶ小さな島「大久野島」。
この島は通称「うさぎ島」と呼ばれており、
その名の通り、島内のいたるところに野生のうさぎが暮らしています。
まさに「うさぎの楽園」です。
以前にこの島を訪れたことがあるので、
写真とともにその様子をご紹介したいと思います。
大久野島への行き方はこちらをご参照ください。
https://www.qkamura.or.jp/ohkuno/access/
大久野島は、広島県竹原市に属する有人島です。
「うさぎの島」は、
1971年に地元の小学校で飼われていたうさぎ8羽が放されて、
野生化し繁殖したことが始まりだと言われています。
また、大久野島は「毒ガス島」とも呼ばれており、暗い歴史も持っています。
1929年から1945年(終戦)まで、この島では大日本帝国陸軍によって、
秘密裏に毒ガスが製造されており、
そのために地図に載らない「地図から消された島」だったのです。
現在は、無毒化されているので問題はありませんが、
島のあちこちで当時の様子をうかがえる建物を見ることができます。
島に着くと、さっそくたくさんの可愛いうさぎたちがお出迎えしてくれました。


のんびりくつろいでいます。
モフモフで可愛いです。

人に慣れているので、警戒することも全然なく、簡単に触らせてくれました。

おそらく島の人がエサをあげているんでしょう。
エサに群がるうさぎが綺麗に円形になっていて、これまた可愛い。
当時の面影を残す建物もたくさんあります。
こちらは南部砲台跡。

そして、こちらは中部砲台跡。
レンガのレトロな感じに蔦が絡まってとてもおしゃれ。

戦時、この島は要塞としても機能していました。
この他にも、北部砲台跡、東部砲台跡があり、島には全部で4つの砲台跡があります。
かなり重武装した島だったことが分かります。
こちらは長浦毒ガス貯蔵庫跡。

当時、ここには何百トンもの毒ガスが保管されていたらしいです。
考えただけで恐ろしいですね。
こちらは発電所跡。

廃墟感が凄まじいです。
こちらは毒ガス資料館。

この資料館では、
旧日本軍の毒ガス製造に関する資料や中国での旧日本軍遺棄弾などが展示されており、
戦争の悲惨さについて知ることができます。
暗い歴史を風化させないようにしないといけませんね。
島の頂上には展望台があり、
そこからは瀬戸の島々を一望することができます。

穏やかな瀬戸内海をゆっくり眺めるのは本当に気持ちいいです。
大久野島は、本当にそこらじゅううさぎだらけです。
これでもかというほどにうさぎがいます。
やはり「うさぎ島」というだけありますね。
うさぎ好きや動物好きにはきっとたまらない場所でしょう。
また、旧日本軍の遺構がたくさんあるので、廃墟好きにもおすすめの場所です。
大久野島はそんなに大きな島ではないので、徒歩70分ほどで1周することができます。
しかし、展望台や中部砲台跡などは山の上にあり、
1周するだけでは行くことができません。
徒歩で全部を回るとなると、
時間がかかりますし、なにより体力的にかなりキツいです。
なので、自転車で回ることをおすすめします。
島内にレンタサイクルがあるので利用してみてください。
うさぎに癒されたい方や廃墟を楽しみたい方は、ぜひ行ってみましょう!