どーも。
雑食主義者の Moony です。
現在、カナダ・バンフにある寿司屋で働いている筆者。
働き始めて半年ほどになるのですが、ずっと疑問………というか憤りを感じていることがあります。
それは、「なぜ菜食主義者であるベジタリアン・ヴィーガンが寿司屋に来るのか」ということ。

寿司屋って何食うとこか知ってんのかな?(煽り)
ヴィーガン・ベジタリアンとは?
先ほど、ベジタリアン・ヴィーガンを菜食主義者として一括りにしましたが、
厳密に言うと、両者は異なります。
その違いについてザックリ説明しておきます。
ベジタリアン(Vegetarian)とは?
「ベジタリアン」は、おそらく誰もが聞いたことがある言葉でしょう。
ベジタリアンを直訳すると「菜食主義者」。
つまり、肉や魚といった動物性食品を摂取しない食生活を送っている人たちのことです。
しかし、ベジタリアンの分類は細かく、完全な定義はありません。
肉や魚、それらから作られたものを一切食べない人もいれば、
肉は食べないが魚は食べるという人もいます。

曖昧過ぎな。
ヴィーガン(Vegan)とは?
一方の「ヴィーガン」は、直訳すると「絶対菜食主義者」。
「絶対」という文字から分かるように、ヴィーガンは肉や魚はもちろんのこと、
牛乳・チーズ・バターなどの乳製品、卵やハチミツなども一切摂取しません。
それどころか、衣住にもこの考え方を一貫しており、
革製品の服や靴を着用しなかったり、石けんやコスメも植物原料のものしか使わなかったりと、
生活のすべての面において動物由来のものを排除しています。

すげぇよ、もうすげぇの一言だよ。
ベジタリアニズム・ヴィーガニズムの根底にあるもの
「ベジタリアニズム(菜食主義)」「ヴィーガニズム(絶対菜食主義)」には、
菜食をどの程度まで徹底するかという違いがありますが、
思想の根底となっているものは基本的に同じです。
それは主に「宗教」「動物愛護」「環境保護」「健康」の4つ。
これらを思想の支柱として、彼らはベジタリアニズム・ヴィーガニズムを実践しています。
なぜベジタリアン・ヴィーガンが寿司屋に来るのか?
ここからが本題。
なぜベジタリアン・ヴィーガンが寿司屋に来るのか?
断っておきますが、筆者はベジタリアン・ヴィーガンを嫌っているわけではありません。
ベジタリアニズム・ヴィーガニズムを肯定も否定もしていません。
それぞれ個人の考えなので、尊重すべきものでしょう。
しかし、なぜ憤っているのか?
それは、こちらに対応を求めてくるからです。
先述しましたが、ベジタリアン・ヴィーガンは個人の思想的な理由から肉・魚を食べません。
動物性食品が関わったものも口にしません。
寿司屋では当然魚を扱うので、まな板・包丁・まきすなどには魚が触れています。
そこでどうするのか?
ベジタリアン・ヴィーガンの寿司をつくるときは、
それらの道具をわざわざすべて洗うか新しいものに変えるのです。
アレルギーでちょっとでも食べたらヤバいとかなら分かります。
しかし、ベジタリアン・ヴィーガンのほとんどは個人的な思想の問題。
これはつまり、こういうこと。
パスタ屋にて。

おれ小麦粉嫌いだから、小麦粉以外のものでパスタ作ってくれ。
あと、小麦粉が付いているかもしれないものは洗うか使うな。
さらに極論を言うと、

おれあのシェフの外見生理的に無理だから、
彼が触れたものは絶対にぜんぶ洗うか新しいものに変えて調理してくれ。
こんなキチガイ理論と同義です。
対応したらチップがたくさんもらえるなら良いけども、そんなこともない。
対応しなくてもバレなければ大丈夫でしょうが、バレてしまえばおそらく大問題。
なぜ個人の思想に全力で付き合わされなければならないのか。
そもそも寿司屋は寿司を食べるところ。
それで「魚が無理+魚が触れたものも無理」ってなったら、

じゃあもうおまえ寿司屋来んなよ。
と思うわけです。
自分で作れば安心して食べることができるでしょうし、それが面倒くさいのであれば、
最近はベジタリアン・ヴィーガン向けレストランもあるのでそっちに行けば良いわけです。
なぜベジタリアン・ヴィーガンがわざわざ寿司屋に来るのか?
全くもって理解できない今日この頃。